レンジ相場に見られるチャートパターンについてまとめています。

FXで利益を得たいなら、チャートの見方を理解しておくことが大事です。

FXトレード手法にはいろいろあり、やり方によって自分の収益が変わることもあれば損失を抑えることもできます。手法の中で、特にレンジ相場のチャートパターンを確認しておくことは、自分の利益を上げることにも関係してきます。

ただ、レンジ相場のチャートパターンはいろいろあるため、一重にレンジといってもはじめのうちはわからいない事が多いでしょう。

本記事では、チャートパターンの特徴やポイントについて解説していきます。

早速見ていきましょう！

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レンジ相場の概要

チャートを見る場合には、値動きを3つのパターンに分けることができます。

・上昇トレンド
・下降トレンド
・レンジ

今回はレンジ相場について解説していこうと思います。

レンジ相場とは、指定された期間内の値動きがほぼ一定である状態を表しています。

レンジ内の価格の動きを見て行う取引であるローソクチャート分析では、1日～4週間の期間をとって価格の変動を見て行う者が多く、日足・4日足・1週間などの時間軸で観たり注文したりして取引を行っています。

レンジ相場においては、取引波乱が魅力的な要素となり、売買の還元率（return rate）の高いトレードが期待できます。徐々に多くのトレーダーがこの種類の取引方法を広めていて、レンジ相場に合った手法を使ってFX市場に参入してくる人も見られます。

さらに、レンジの範囲内で取引数量・利確・リスクラインもセットすることによって、ロスカットをガード出来るのも特徴・メリットとして大きいです。プラスマイナス０の損得還元を図りたい方に合った取引手法ともいれるでしょう。

レンジ相場のメリット

レンジ相場とは、安定した価格帯を維持するような値動きの状態を指します。

レンジ相場の一般的なメリットは、誰もボラティリティーの上昇または低下が想定されている対象資産で情報損失を避けられることです。

レンジは一定の値幅の中での値動きになるので、買いエントリーをするか売りエントリーをするかがわかりやすいという面があります。

もう1つのメリットは、レンジ相場内であれば、損失を最小限に抑えられるという点です。レンジをブレイクした時点で損切ラインを置いておくことで、大きな損失を避けることは容易です。

レンジ相場のデメリット

レンジ相場は、単純なフレームワークを使った事前分析が行われていますが、いくつかの欠点もあります。

一番大きなデメリットは、レンジ幅内のトレードは利益が少ないということです。

もう1つは、どちらに進むかわからない状況でトレードすることは、ただのギャンブルになるという点です。この場合、レンジ内の値動きが全ての取引に影響していると考えられます。

実際のチャートでは、同じ値動きが常に維持されるわけではありません。 マーケットの参加者たちの行動として、スキャルピング(セカンダリープラン)や伝承波(Noise Waves)などの動きが内包されています。

レンジ相場では静観するトレーダーも多くいます。そういった意味では、ちょっとしたきっかけで値動きに方向性が出たりします。いつレンジを抜けるかわからない中でのトレードは危険を伴います。

レンジ相場のパターン

今回は「レンジ」について見ていきます。

「レンジ相場」は、上昇と下降を繰り返して、どちらに抜け出すのか分からないような状態になっている状況を指します。

この場合、次の値動きを予想するのが難しいため、一般的にはポジションを持たず静観する状態です。

今回ご紹介するチャートパターンを覚えておくことで、レンジからどうトレンドにつながるかを予測する材料となります。結果として利益を得られるチャンスが増えるはずです。

レンジ相場のパターンには何があるのか以下をご覧ください。

トライアングル

このチャートパターンは、名前の通り三角形の持ち合いになっている状態です。レンジ相場が継続されることもあれば、反転して抜け出す可能性もあるため、分析の際はブレイクする方向について行くことがポイントになります。そして、トライアングルには種類もあるため、そのチャートパターンを確認しておきましょう。

シンメトリカルトライアングル

このレンジ相場は、安値を切り上げて高値を切り下げ、というパターンが続くパターンです。買いと売りが均衡していることから、ブレイクする可能性も持ち合わせていますが、反転もあるため注意しておく必要があります。

基本的にチャートを見た際に、上位足のトレンドで一時的にトライアングルが確認できれば、その方向にブレイクする可能性があります。ただ、上位足のサポート付近でトライアングルが確認できるようなら、反転することもあるため慎重に見極めるようにしましょう。

アゼンティングトライアングル

このチャートパターンは、高値を更新できずに値動きを繰り返しているパターンです。買いのトレンドにはなっていますが、高値で抜け出すこともできないため、売りポジションを持っている場合は決済して買いに転換するのがおすすめです。

買い方向にブレイクする可能性の高いレンジ相場ではありますが、値が落ちてしまうことも考えられるため、予想外の動きをしたなら、早めに対策を立てるようにしましょう。

ディセンディングトライアングル

これは、上記のアゼンティングトライアングルとは逆の動きになります。安値の最高値に達することができないまま、売りのトレンドになっている状態なので、方向性は売りポジションを持っておくのがおすすめです。ただ、パターンとしては買い方向へ持ち直す可能性もあるため、引き続きチャートの動きは確認しておくようにしましょう。

ダブルトップとダブルボトム

ダブルトップとダブルボトムはトレンドの反転パターンとして有名です。

ダブルトップの場合は上昇のトレンドになりつつも、2回頂点に達しては失速してしまい、抜け出せない状態です。ダブルボトムは逆の下降バージョンとなります。

ただ、このチャートの場合は次に抜け出せる可能性も秘めているため、ネックラインから「買い」「売り」のどちらかでポジティブを持つと、利益を得られる可能性もあります。ただ、トリプルトップまたはボトムと言われるチャートもあり、これは高値の到着が3回起こって失速した際のパターンです。

もし、3回も天井か底を付いたのにトレンドが決まらないようであれば、伸び代がないため決済注文されることが多いです。

ヘッドショルダー

このパターンは三尊天井と呼ばれる動きであり、左肩から頭、そして右肩という順序で値動きがあることから付けられています。頭になるまでの段階と頂点に達してからのポイントで、2箇所同じ高さになり、このチャートが出ているなら相場の大きな転換期になります。

上手くポジションを取ることができれば、利益を伸ばすことができ、損切りのタイミングとしても見極めることが可能です。ただ、絶好の買いタイミングと決済ポイントを間違えてしまうと、利益を伸ばすことができなくなるため、判断するのが難しいチャートとも言えます。チャートパターンを押さえてトレンドの変わり目として分析しましょう。

ソーサトップボトム

これは「受け皿」という意味があり、天井を固めた後は高値も安値も切り下げている形状です。

どちらも受け皿のような形になっていますが、レンジ相場の中でも転換が見えずらいため、上級者向けと言えます。

ダウ理論などを熟知していればトレンド転換期を読むこともできますが、初心者には難しいので、静観しておくのも良いでしょう。

レンジ相場で使えるトレード手法

最後に、レンジ相場で使えるトレード手法をご紹介します。

１つずつ見ていきましょう。

レンジブレイク

1つ目はレンジブレイクです。

チャートは上昇トレンド、下降トレンド、レンジの3つを繰り返しまたはランダムに進行しています。今現在、相場がレンジ状態であれば、いつかは上昇トレンドor下降トレンドに切り替わると言い換えることができます。

レンジブレイクは、レンジの幅で上下に水平線を引いておくことで、その水平線を抜けたタイミングでトレンドフォローを狙っていく手法になります。

これはとても一般的な手法で、多くのトレーダーが狙っているポイントでもあります。そのため、レンジを上に抜ければ買いが集中して、トレンドが生まれやすい状態を形成するため、勝率の高い手法といえるでしょう。

逆張り

レンジブレイクとは反対に、レンジの上下に引いた水平線に対して、反発を狙うような手法が逆張り手法になります。

これはレンジが継続するだろうという予測が元となっています。

通常であれば順張りが正とされるFXトレードですが、値が上下を繰り返すレンジ相場にはおいては逆張りが有効に作用することもあるでしょう。

ナンピン×マーチンゲール

「ナンピン」とは、逆張り手法の１つで、値動きとは逆の方向にポジションを取って行く手法になります。また「マーチンゲール」とは、ポジションを倍々で連続して持つ手法です。

こちらも、レンジが継続する事が前提で組まれるトレードで、値動きが戻ってきたタイミングで一連のポジションを利確していきます。

ナンピン×マーチンゲールはポジション数とロット数ともに大きくなる傾向があるため、成功すると1つのトレードで大きな利益を生むこともしばしばです。

しかし、ナンピンしていった結果レンジブレイクが起こり、トレンドが発生してしまうと、持っているポジションの損失はどんどん膨れていってしまいます。使用には注意が必要です。

また、ナンピンとマーチンゲールを組み合わせたトレード手法は、自動売買にも多く利用されています。

・・・

こんなところで以上になります。

レンジ相場の場合は予想外の動きをすることもあるため、パターンの動きが固定観念にならないようにする必要もあります。予想外の場合は、損切りなどの対応をして膨らまないようにしましょう。

ルールに沿ったエントリーをするためにも、チャートのパターンをいくつか覚えておく事はとても重要です。

チャートパターンから分析して、次の値動きや方向性を予測する材料にもなります。

参考になれば幸いです。

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