FX取引をしたり、勉強をしていると必ず見かける『時間足』という表現があります。

初心者や慣れていない方だと、そもそもどういったものなのか、見方についても良く分からないという人も多いかと思います。

そこで今回は、時間足の基本と見方、オススメの時間足について解説していきます。

時間足の基本知識

FXの時間足とは、『一定期間の値動き』を表しています。

この一定期間は、チャートの設定にある時間から選択することが出来て、ローソク足１本分の値動きが指定した期間になります。

例えば、こちらのチャートを例にすると・・・

GBP/JPY（ポンド円）の５分足チャートの一部分です。

このローソク足１本が、５分間の値動きを表しているということになります。

画面左下から上昇してきて中央付近の最高値までのローソク足が約40本あります。

ということは、５分×44本＝220分＝3時間40分の時間をかけて上下に動きながらも上昇してきたということです。

では、15分足に変えてみます。

青の縦線で挟んだエリアが、先ほどの5分足で説明した箇所です。

15分足だと15分で1本のローソク足が完成します。

なので、約15本で3時間40分の値動きが表示されます。

更に大きな、1時間足に変えてみると・・・

1時間足では、ローソク足1本が1時間で完成するので、青線内の約4本分の値動きが先ほどから解説しているエリアになります。

1時間足ではすんなりと上昇してきたように見えますが、5分足・15分足では上下しながら上昇してきた様子が確認できますね。

このように指定した期間が、1本のローソク足が完成する期間になっています。

5分足ならローソク足1本が5分間の値動き、1時間足なら1時間で1本ということです。

これが時間足の基本的な知識になります。

初心者にもオススメできる時間足の組み合わせはこれだ！

さて、ここからは時間足の組み合わせについての解説をしていきます。

というのも、1つの時間足だけを見ていても、チャートを分析出来ません。

大きな値動きの流れを確認して、自分が売り・買いしようとしているのはどうしてそう思ったのかをはっきりさせる必要があるからです。

まずは、

4時間足で大きな流れを掴んで、15分足で押し目買い・戻り売りを狙うトレードをオススメします。

4時間足は、ローソク足1本が4時間分の値動きを表しています。

そして、1日は24時間ですから1日でも6本しか完成しません。

ということは、本業で忙しい方やなかなかチャートを見ることが出来ない人でも4時間に1度確認出来れば十分ということです。

4時間単位での値動きの中で、トレンド中の押し目買い・戻り売りが出来れば、ゆっくりとしたトレードが出来ますので、頻繁にチャートを確認する必要もありません。

また、4時間足のメリットとしては

• ダマシが少ない
• デイトレード・スイングトレードどちらでも使える時間足
• 小さなロットで、利益を伸ばしやすいので海外FXと相性がいい

というメリットがあります。

こういった観点からも、初心者の方や勝てていないあなたは、まずは4時間足と15分足の組み合わせでトレードをするようにしてみてください。

逆に、チャートを見る時間があるというあなたには・・・

ただし、『1時間足と5分足』の組み合わせと言っても、4時間足での方向性の確認は必須ですけどね。

• 4時間足で方向性・トレンドなどの確認
• 1時間足でも方向性・トレンドを確認
• 1時間足と4時間足の方向性が一致していることを確認
• 1時間足での押し目・戻りのポイントを探す
• 5分足に切り替えて、探したポイントでエントリー

という流れになります。

慣れてくると、方向性が一致していなくてもそれを逆手にとって逆張りエントリーなんてことも出来るようになってきますが、基本的には『順張り』を心がけましょう。

ここで言う順張りとは、1時間足・4時間足の方向に沿ったエントリーを順張りと言っていますので、エントリーのタイミングによっては5分足では逆張りになってしまうこともあります。

あなたが見ている時間足で、大きな時間の時間足の方向に一致しているエントリーが順張りです。

時間足とエントリー

もう一つアドバイスとして、【探したポイントまで来てからエントリーをする】ということを心がけてみて下さい。

探したポイントまで、行くだろうというエントリーは禁物です。

先に解説した通り、1時間足ではすんなり言っているように見えても、実は上下にジグザグしながら動いているからです。

そんなジグザグの始まりで入れた方が、損益の額を見て一喜一憂しなくなりますし、なによりも【チャートを見る力】を身につけることが最重要だからです。

簡単に私が普段やっているやり方を紹介しておきますね。

パッとチャートを見て、どんな値動きをしていたのか確認します。

画像中央の黄色い線がポイントになりそう。

下降トレンド中に見えるから、赤線みたいな値動きになるかもしれない。

もし、上昇トレンドに反転するなら黄色い線は一気に抜けてくれないとダウ理論的にはトレンドが終わったとは言えないから、上昇するにしても緑線みたいな値動きになるのかな？

繰り返すことで、こんな風に【チャートを見る】【自分で考える】という能力が身についてきます。

予測が当たってポイントにたどり着いたのに、エントリーする資金が無くなっていた・・・というのが一番悔しいので、ポイントまで行くだろうではなく、ポイントまで来てからエントリーするというのを、心がけてください。

・・・

こんなところで以上になります。

トレーダーによって時間足とチャートの見方はまちまちです。今回は私の見方を基準に書いてきました。

もしチャートの見方が分からなかったり、迷いがある時は、是非一度試してみてください！

では。